全国の国税局が平成21年度に査察(強制調査)で摘発した脱税事件は、前年度比2件増の210件、脱税額は約60億円減の約290億円だったことが、国税庁のまとめで分かった。このうち、悪質性が高いとして検察庁に告発したのは4件減の149件、脱税額は約6億円増の255億円だった。首都圏の地価高騰を背景にした不動産取引をめぐる脱税が目立ったという。
告発分の1件当たりの脱税額は約1億7100万円で、前年度を約800万円上回った。うち脱税額が5億円以上の大口事案は6件で、前年度より1件減。税目別では、相続税が過去5年間で最も多い6件に上った。
告発された業種別では不動産業の15業者が最も多く、次いで鉱物・金属材料卸の11業者、建設業の9業者だった。不動産業界は都市部の地価高騰の影響を受けた不動産取引をめぐる脱税が目立ち、不動産取引で得た利益を全く申告しないケースが少なくなかったという。鉱物・金属材料卸も昨年に続き、鉄くず関連業の好況を背景に脱税が多かった。
脱税で得た不正資金の多くは現金や預貯金、有価証券として留保されたが、ここ数年で海外口座に移す傾向も顕著になってきているという。
不正資金などの特異な隠匿場所では、福岡国税局管内で、自宅庭の地中に金地金約52キロ(1億7800万円相当)を埋めるなどして、相続税を脱税したケースがあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100618-00000036-san-soci
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21年度「マルサ」摘発 脱税290億円
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