景気低迷に伴う生活困窮者の急増で県や市の生活保護費が膨れ上がり、財政難に拍車を掛けている。2010年度当初予算では、生活保護費総額が個人市民税収(見込み額)の約半分に相当する自治体も出現。雇用情勢の大幅な改善が見通せない状況で、財政難にあえぎながら「社会保障の最後の砦(とりで)」を堅持する自治体の苦悩があらためて浮き彫りとなった。
神奈川新聞社の調査によると、今年1月現在の県内の生活保護世帯数は、前年同期比14・1%(1万1439世帯)増の9万2384世帯。これを受け、県(町村分を負担)と県内19市が10年度当初予算に計上した生活保護費は16・2%(316億円)増の計2265億円に膨れ上がった。その75%は国の交付金が充てられるとはいえ、義務的経費全体の増加につながり、さらなる財政硬直化が懸念される。
「就労支援で資格を取ってもらっても働き口がなく、八方ふさがりの状況だ」。市内の30世帯に1世帯の割合、2万300世帯が生活保護を受ける川崎市。地域によっては減少傾向にあった保護世帯数が、08年秋の世界同時不況以降、「異常な増加傾向」(保護指導課)に転じた。10年度の生活保護費は、同市が1年間に見込む個人市民税収額の46・9%に相当する510億円に上った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100418-00000011-kana-l14
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